僕という生物の観察日記です。

学生がゆっくり気ままに、色んなことをします(紫暮語辞典を必ず読んでください)

安保法案についての僕の意見

今更なんだけど…、ちょっと前にニュースで見たんだけど、シールズの奥田さんっていう人がテレビの討論会に出てやり込められてたってさ。
相手の人は「選挙で選んだ人たちなんだから仕方がない」と言ってたらしいけど、放送終了後奥田さんは「選挙に選ばれたからって何でもしていいわけじゃないでしょうよ…」とツイッタ―でつぶやいていたらしい。確かにそうだ。

僕は一国民として戦争をするような法案はやっぱり怖いし嫌なんだけど…。

国民主権って言ってるけども、なんだかこれじゃあ僕たち国民が国の祭りごとに参加できてないみたいに思えてくる。僕は選挙に参加できるような年ではないし、国の政治がどうのっていうのもよくわかんないんだけどさ…。僕たち子どもから見ても、国民の無力さを感じる。

僕が持っている本で「モナミは世界を終わらせる?」という本がある。作者ははやみねかおるさん。その中のキャラクターで、すごく頭のいい先輩の「神田川永遠(かんだがわとわ)」さんっていう人がいる。その人が作中でこんな感じのことを言ってた。

「100人いたとして、99人の反対派がいても、残りの賛成派の1人が権力を持っていたらその結果は賛成になる」

これって今の状況じゃないかなぁ…とふと思ったんだよね。

例えば奥田さんたちもそうだけどデモの話。芸能人とかも参加してすごい騒ぎになってたけど、結局何も変わらず可決。デモは何万人も参加してたんだよね?
けれど、変わらなかった。だから、このデモに仮に何十万何百万参加したところで否決になっただろうか? と訊かれると「なった」って答えられる自信はいったいどれくらいあるだろう。そこまでないんだ、僕には。今の騒動を見てたりすると、「ああ、やっぱりどれだけ人が集まろうと小さな力じゃ無理なんだ」と思う。

「選挙に選ばれた人たち」って、奥田さんが言うように何でもしていいのだろうか。国民がこんなに反対しているのに、「あなたたちは選挙で私たちを選んだんだ、だから仕方ないんだ」って事なんだろうね。こんなの言い逃れじゃない? どれだけ反対されようが、私たちが決めたのだ。だから――。

中には僕らのように反対派の政治家さんの人もいるけど、努力むなしく、結果は可決。僕はこの人たちを責める気はない。だって、デモに参加した人たちの代表として、一生懸命戦ってくれたから。でも、こんなこと言っちゃうと、賛成派の人たちは「賛成派の国民の代表」なんて絶対言うよね、わかってる。

僕は選挙にもデモにも参加できない、TVから遠く見つめる観衆だ。だから、こんなブログにどんなことを書いたって、僕の思いはTVの向こうで見る議員さんには届かないだろう。これも僕が無力な証拠だ。きっと、これを読んでいるあなたも、その周りの人も、同じことだ。あなたがどんなことを言おうと変わらないのだろう。

これが世の中ってものだよね。

生まれて初めて、僕は小さい力がどれだけ集まろうと無駄なんだって思った。だって今がそうじゃん。

小学生のころ、社会の教科書に「世論が政治を動かすことがある」って書いてあった。けどそうじゃない。だって「ことがある」だもんね。今回は「ことがある」の範囲内に入ってない。

議員さんが「憲法違反じゃないか」とか言っていた。けれども総理大臣とかのお偉いさんが「違反してない」っていうとはい終了。そうですよね、だって国民があなたを選んだんですもの。すべては国民のせい…ということを奥田さんの討論相手の人はは言ってるんじゃないかな? 違うっていう人はまた僕が分からないようなことを述べてくるだろう。でも僕にはわからない。僕は無力だから。

僕はこんな経験をしてしまった以上、もう「小さな力が大きな力に」なんて言葉は9割信じられなくなってしまった。どんなに小さな力が集まろうが、小さな力は小さな力だ。けれど残りの1割はまだ信じようって思っている自分がいる。そのほうが自分に都合がいいでしょ? どんなときにもあきらめないようになってるんだから。

別に僕はデモに参加している人たちを冷めてる目で見ているわけじゃないんだ。僕も年齢が年齢だったら参加してる。可決されるのを全力で阻止するさ。残りの1割を信じて、僕は…。
それでもだめだったのが現実。僕は参加していたら「小さな力が大きな力に」という言葉は全く信じない。信じてだめだったから、仕方がない。

だめだったらだめだったで僕は世間に絶望する。自分の無力さを痛感する。結果的に他所でまだやってる祭りごとを、冷めた目で見ている。「これだけやってだめだったらきっと同じことになるだろう」って。


でも、逆に言うとこれから先いい方向に進んでくれたら僕は「小さな力が大きな力に」は、本当の事だったんだと感じるだろう。頑張ってよかった、と。














ここまで読んでくれてありがとう。もう一度書くけど、僕は無力な人間だ。こんなことを書いたって何も変わらない。


だから僕はここで留まるよ。9割信じてないから。誰も証明してくれないだろう、小さな力が大きな力になんて。

証明してくれたらいいのに――。